[1] |
本器には必要な機器を全て備えているので、試料を準備するだけで直ちにテストが開始できます。装置全体は自在キャスターにより移動が容易に行えます。 |
[2] |
嫌気性消化法には、中温消化(37℃~38℃)高温消化(53℃
~54℃)があり、高温処理法は中温処理法に比較して負荷
は250%増で、醗酵日数を短縮できます。本器は室温+ 5℃
から55℃まで自由に温度調節できます。 |
[3] |
耐熱塩ビなので熱に強く、Oリングによる密閉構造なので、分
解清掃が簡単です。異なる条件の試料を同時テストしたり、
オプションとして、液送りポンプを設置し、消化槽を2段階にし
、完全消化を図ることができます。 |
[4] |
恒温槽は、湯浴方式を採用し、ステンレス鋼製でガラス製覗
き窓付きです。温度調節計により±0.5℃の精度が維持でき
ます。液温調節の安全装置として、過昇温度防止器を備えて
います。 |
[5] |
消化槽の撹拌器として、0~200rpmの回転計付電子制御モ
-ターを採用しました。フィードバック方式で安定した撹拌が
行われます。撹拌羽根はステンレス製平型2枚が標準です。
ご希望の羽根材質・形状がある場合は、ご相談下さい。 |
[6] |
中温消化では、2~3g/ℓ・日/高温消化5~6g/ℓ・日程度の負
荷で、約80%のBODが除去されます。スラッジ濃度を高める
と、負荷を大きくできます。消化スラッジはメタン細菌、炭酸塩
、水酸化物、硫化物、分解されない有機性残留物などが含ま
れ、通常排水の有機物濃度と同量が生成されます。 |
[7] |
嫌気性消化法では生成ガスの量と成分比が重要な要素で
す。メタンガスは1m3当たり35.6MJの熱量をもち、有機物
(灼熱減量)の500~700倍に達するガスを生成します。
ガス計測容器としてプラスチック製ガス溜を用意しています。
容器には直接目盛をつけているので、ガス量の計測が容易
に行えます。 |
[8] |
試料注入は密閉蓋付試料注入管から行えます。ガス抜き、
消化液取出し用はいずれもステンレス製です。消化槽内の
圧力変化を検出できる圧力計も付属しています。 |